谷根千さんぽコース|ノスタルジックな谷中・根津・千駄木を巡る大人の休日【後編】|ぐるり東京

ai May 26, 2026 IDOPRESS

前編の谷中に続き、後編では根津・千駄木を紹介します。谷中銀座商店街の終点(西側)は丁字路になっており、ここから南北に伸びているのがよみせ通りです。よみせ通りは台東区の谷中と文京区の千駄木の区境に位置しており、昔ながらの商店やおしゃれなカフェが同じように地元の人々の生活に溶け込んでいます。千駄木ならではの文化的な屋敷町の雰囲気を楽しんだら、南下して根津方面へ。社殿などが国の重要文化財に指定されている根津神社を参拝した後は、歴史ある建物を活用した路地裏グルメの名店に足を運んでみてはいかがでしょうか。

イラスト:杉崎アチャ

〜根津を歩く〜1900年の歴史を刻む「根津神社」と、蔵で味わう絶品うどん〜

夏越の大祓に際して設置される茅の輪。神事は令和8年6月30日の17時から唐門前で執り行われます(参列自由)。※茅の輪の設置時期は天候などにより前後する可能性あり

門前町として知られる根津のシンボルである「根津神社」は、1900年以上の歴史を持つ古社です。約7000坪もの敷地を誇り、都心とは思えないほど緑豊かな鎮守の杜に囲まれています。国の重要文化財に指定されている社殿は、宝永3年(1706年)に5代将軍徳川綱吉によって奉建されたもの。戦時中に一部に損害を受けましたが、後に復旧され、江戸の昔のままの美しさを現在に伝えています。

重厚な権現造りの社殿はもちろんのこと、同じく国の重要文化財である楼門や唐門、透塀の伝統的な装飾も必見です。さらに令和8年6月30日には、唐門前で夏越の大祓 茅の輪くぐりが執り行われます。茅の輪は6月18日頃から設置予定。境内に設けられた茅の輪をくぐって半年の罪や穢れを祓い、清々しい心で残り半年を迎えてはいかがでしょうか。

少し驚いたのが、多くの参拝客が訪れているにも関わらず、境内には常に凛とした静けさが漂っていたこと。手慣れた様子で参拝を済ませる地元の人も何人も見かけ、この静けさの中に古くからの信仰が息づいているのだと感じました。

神聖な雰囲気に心洗われるひとときを過ごしたら、歴史ある建物がそこかしこに残る路地裏へ。築100年以上の石蔵を移築・改装したうどん専門店「根津 釜竹」など、名店の味と共に古建築の風情を楽しめるお店も点在しています。

〜千駄木を歩く〜文豪ゆかりの地でモーニング。老舗精肉店のコンビーフをお土産に〜

よみせ通りは、ここに流れていた川を暗渠化して作られた通り。かつて夕暮れになると夜店が多く立ち並んだことから名付けられました。

千駄木は、夏目漱石や森鷗外といった文豪が居を構えた街。閑静な住宅街の中に、屋敷町の面影が色濃く残されています。江戸時代から続く歴史的な坂である団子坂には鷗外の旧居跡も。のんびりと歩くだけで、文人・文化人が暮らした当時の息吹が感じられます。

千駄木のメインストリートのひとつである「よみせ通り」は、古き良き下町情緒とモダンな感性が同居する商店街です。隣接する谷中銀座商店街と比べるとよりローカルな雰囲気があり、地元の人々の日常にお邪魔しているような楽しみ方ができるのも魅力。せっかくなので午前中の早めの時間から訪れ、オーストラリア・メルボルンに本店を構えるコンセプトストア「CIBI Tokyo Store」に向かいます。思い思いの朝の時間を過ごす常連さんたちに交じって、ボリューム満点なブレックファーストメニューをいただきましょう。

お腹がいっぱいになったところで、腹ごなしも兼ねて商店街を北上し、創業77年目を迎えた老舗精肉店「千駄木腰塚 本店」へ。都内の百貨店や駅ナカ商業施設に多数出店している有名店でありながら、千駄木の人々にとっては、日々の食卓を支える親しみやすいお肉屋さんです。看板商品の自家製コンビーフに加えて、ショーケースからお肉を選んでみるのも一興。どれを選ぼうか迷ったら、店員さんにおすすめを聞いてみましょう。

今と昔、観光客と地元住民――両者が自然に共存することで生まれる情景は千駄木ならでは。それぞれに異なる個性を持つ谷中・根津・千駄木を、ぜひ一日かけて歩いてみてください。

根津の立ち寄りスポット

■根津 釜竹

「ざるうどん(太打ち)」(1200円)。コシと弾力がしっかりあるうどんと出汁の相性は抜群。出汁にはウルメイワシ、鰹節、鯖節、昆布と醤油を使用し、口の中で素材の香りが広がります。

昭和60年(1985年)に大阪で創業。大阪時代から人気のうどん店で、平成17年(2005年)に東京に進出しました。現在は2代目の平岡さんがお店を切り盛りしています。築100年以上のレンガ造りの石蔵を移築・改装して活用しており、設計を手掛けたのは建築家の隈研吾氏。絶品うどんのファンはもちろん、建築ファンも足を運ぶ名店です。

<データ>


住所文京区根津2-14-18


電話03-5815-4675


営業時間日曜 11:30〜16:00、17:00〜20:00


月曜〜土曜 11:30〜15:00(LO14:30)、17:30〜21:30(LO20:30)


定休日無休

■饂飩 根の津

「ちく玉天ぶっかけ冷」(1200円)。大きなちくわ天と半熟たまごの天ぷらが乗った、ボリューム満点の一杯です 。

平成15年(2003年)に根津で創業し、令和元年(2019年)まで親しまれてきた人気店が、令和4年(2022年)に移転オープン。店主の20年にわたる経験と休業期間中に学んだ製麺理論を掛け合わせ、もちもちした食感と粘りのあるコシが特徴のうどんを完成させました。「ちく玉天ぶっかけ」は外国人観光客にも人気だという看板メニュー。温・冷から選べますが、うどんの本質が味わえる冷たいうどんが特におすすめです。

<データ>


住所台東区谷中1-4-2


電話番号03-5834-8655


営業時間平日11:00~14:30(LO14:00)、17:30~21:00(LO20:30)土日祝11:00~15:00(LO14:30)、17:30~21:00(LO20:30)


定休日火曜


※うどんがなくなり次第閉店

千駄木の立ち寄りスポット

■CIBI Tokyo Store

「マムズ スクランブルエッグ 麹ソーセージ&アボカド付き」(2453円)と「フラットホワイト」(682円)。麹ソーセージはジューシーで、ほんのり香る柚子胡椒の風味が爽やか。

オーストラリア・メルボルンに本店があり、「ライフを楽しくする」をコンセプトに、朝の時間を大切にするライフスタイルを発信しています。古くはお茶屋さん、直近では配送センターとして活用されていた建物をリノベーションして生まれた空間は天井が高く開放的。物販コーナーには日々の生活が豊かになる食器や雑貨に加え、CIBIロゴがかわいいトートバッグなどオリジナルプロダクトも並びます。

<データ>


住所文京区千駄木3-37-11


電話番号 03-5834-8045


営業時間平日8:30~17:30、土日祝8:00~17:30※ブレックファーストLO11:15、ランチ11:30~15:00


定休日無休

■千駄木腰塚 本店

名物の「自家製コンビーフ」(400g 3980円)は、とろける上質な脂の旨みが特徴。本店の2階で職人が腕を振るい、「本物」のおいしさを作り出しています。

昭和24年(1949年)創業の老舗精肉店。東京食肉市場の仲卸業者として競り・加工・販売のすべてを一貫して行う専門店であり、確かな品質のお肉が手頃な価格で手に入ると評判です。「いつでも良い品を食卓へ」届けることにこだわり、普段使いから特別な日のごちそうまで、幅広いニーズに対応しています。名物の「自家製コンビーフ」は贈答品としても人気で、全国からの注文が絶えません。

<データ>


住所文京区千駄木3-43-11


電話番号 03-3823-0202


営業時間10:00~19:00


定休日水曜


※実演販売のスケジュールはHPをご確認ください。

※掲載したお店や施設の臨時休業および年末年始・ゴールデンウイーク・お盆休みは営業時間などが変更になる場合がございます。事前にご確認ください。


※掲載のイラストマップは縮尺や詳細な位置など、実際と異なる場合がございます。


※2026年5月26日現在の情報です。

▶︎次の記事は、暑い日に食べたい、涼を呼ぶ「かき氷特集」をお届けします。6月9日(火)に公開予定です。どうぞお楽しみに!

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