台風25号は中心気圧を当初の予想よりやや低い960ヘクトパスカルまで下げ、八丈島(東京都八丈町)の北の海域を北東へ進んだ。台風の北側に広がる発達した雨雲の帯が首都圏や伊豆諸島に長時間かかり続け、各地で記録的雨量となった。
台風が予想より勢力を強めた要因について、気象庁は21日午後の会見で「海面水温が高くて台風が発達しやすい場所を、比較的ゆっくりした速度で通過した」(予報課)と説明した。

台風25号による雨雲のレーダー画像。八丈島北の台風の中心から北側へ大きく広がる強雨域が首都圏や伊豆諸島にかかり続けた(気象庁ホームページから)
レベル5土砂災害特別警報が発表された東京都大島町では24時間雨量が686.5ミリを記録。平年9月の総雨量(約341ミリ)の2倍の雨が1日で降った。秋雨前線の影響で土砂災害特別警報が出た今月7日に記録した581.5ミリを上回り、9月の観測史上最多を2週間で再び更新した。
24時間雨量は千葉県市原市で390.5ミリ、君津市で377.5ミリ、神奈川県三浦市で308ミリ、東京都江戸川区で282.5ミリ、茨城県龍ケ崎市で260.5ミリに達するなど、いずれも観測史上最多。千葉市で352.5ミリ、横浜市で297ミリなど各地で9月の最多を記録した。
都心では平年9月の総雨量に匹敵する226ミリを観測した。都と気象庁は杉並区などを流れる善福寺川で氾濫の恐れがあるとして、レベル4氾濫危険警報を発表した。(宇佐見昭彦)
