「ITベンチャーの聖地」と呼ばれてきた東京・渋谷。若手起業家らが集った背景には、格安な雑居ビルやマンションの存在もあった。その中から入居企業が次々と成長を遂げていく「出世ビル」が生まれた。渋谷は大規模再開発の真っただ中。新たなビルへと生まれ変わっていく中で、渋谷発のベンチャー企業はどうなるのか。(西田義洋)
道玄坂を少し上ると、通り沿いで、高さ150メートルのオフィスビルと高さ60メートルのホテルの建設が進む。

出世ビルとして知られた新大宗ビル群の跡地で進む再開発工事の現場=東京都渋谷区道玄坂で(西田義洋撮影)
かつて出世ビルで知られた「新大宗ビル」という5棟の雑居ビルがあった場所だ。ここで2022年までベンチャーへの投資やシェアオフィスの運営をしていた大柴貴紀さんは「数多くのベンチャーが根城にし、多くの有望企業が羽ばたいていった」と懐かしむ。
そもそも渋谷は...
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