「わたしの身体(からだ)はわたしのもの、になったのか?優生保護法反対運動から考えるSRHR展」が開催中だ。10月1日まで兵庫県立美術館ギャラリー棟で開催された神戸展を経て、東京展は青山学院大学ジェンダー研究センターギャラリーが会場だ。

展示風景(筆者撮影)
SRHRとは、性と生殖に関する健康と権利(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)の意味だ。誰と性的関係を持つかといった性的な事柄や、子どもを持つか、持つならばいつかといった生殖についての事柄をめぐり、性別にかかわらず、誰もが自分の意思で自由に決めることができ、そのための情報へのアクセスや支援を受けることができることを指す。
このSRHRの普及を目指して企画された本展は、「不良な子孫の出生防止」を目的に1948年に制定された優生保護法を焦点化する。同法で深刻な被害を受けた方々や、反対し声をあげた方々、反対運動や訴訟に共鳴した方々、通底する主題に取り組むアーティストの表現や作品が展示されている。
2018年1月、宮城県の知的障害のある佐藤由美さん(仮名)が提訴し、24年7月3日、国に賠償を命じる最高裁判決が下された。優生保護法が憲法に反する深刻な人権侵害であったことを認める判決は、裁判官15人の全員一致の結論であった。会場には「旧優生保護法は違憲」「勝訴」と書かれた垂れ幕が展示され、優生保護法の改悪をめぐる反対運動の解説なども充実している。
旧優生保護法訴訟の原告だった仙台市在住の千葉広和さんは、今年2月に市内の病院で亡くなった。千葉さんが優生手術を受けさせられたのは、障害者施設に入所していた18歳のときだ。...
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