東京都練馬区の吉田健一区長(59)は20日で就任から半年となった。4月の区長選の争点だった区立美術館再整備について、公約通り白紙とすることを表明するなど前区政からの転換をはかっている。一方、区立中学校の統廃合では「反対」としていた計画を進めるとし、地域に波紋が広がっている。(佐藤大)

定例会見に臨む吉田区長=練馬区役所で
幼稚園理事長だった吉田氏は区長選で市民グループに擁立される形で出馬し、前区長の後継指名を受けた都民ファーストの元都議らを破って初当選した。区議会6月定例会で、建て替えが計画されていた区立美術館について「白紙に戻す」との方針を示した。
選挙戦で吉田氏を支援した岩瀬剛史区議(無所属)は、区立美術館再整備の白紙化のほかにも、区立中学校の修学旅行費無償化など進んだことは多く、区役所内の風通しも良くなったとし、半年間の区政に一定の評価をする。
一方で、区立豊渓中学校の統廃合では、就任後まもなく丁寧な説明もないまま方向転換したとして、地域に反発がある。
豊渓中の学区は練馬区北端、板橋区と埼玉県和光市に挟まれた場所にある。小規模校であることなどから、区は、約1.5キロ南の光が丘第一中と2029年度に統合し豊渓中はなくす方針を示した。保護者らでつくる「豊渓中学校統廃合を考える会」は、小規模校だから通える子どもたちがいることや、地域コミュニティーへの影響などを訴え統廃合に反対してきた。
3月に「考える会」が主催した集いで吉田氏は「私なら当然、こういう計画は見直します」「何年も何年も話をして、双方が納得するような形で持って行く」と発言。「考える会」のアンケートでは豊渓中の統廃合計画に「反対...
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