聞こえなくてもアイコンタクトや手話で…「デフラグビー」世界大会、31日から東京で初開催

ソフトウェア Oct 23, 2026 IDOPRESS

聴覚障害者のラグビー「デフラグビー」の世界大会が31日から、東京都内3カ所を会場に日本で初開催される。

記者会見で意気込みを示す日本代表の選手やスタッフたち=9月4日、東京都新宿区で(神谷円香撮影)

接触の激しいラグビーは周りの音が聞こえないと危険とされてきたが、視覚的な情報を増やすなど安全対策を講じて普及を図っている。国内の競技人口はまだ20人ほどで、選手たちは大会を機に「音のないラグビー」を知ってもらおうと意気込む。(神谷円香)

◆ろう者には不利な競技…でも「やりたい」

秋晴れの10日、デフラグビー日本代表は日本体育大の横浜・健志台キャンパス(横浜市)で、同大ラグビー部と試合形式の練習に臨んだ。

ボールを追ったりスクラムを組んだりする際、学生たちが「走れ」「外」などと声をかけ合う一方、代表選手たちは目を合わせるアイコンタクトや手話、身ぶりを駆使してコミュニケーションを取った。

手話や身ぶり手ぶりでコミュニケーションを取るデフラグビー日本代表の選手たち=10日、横浜市で(池田まみ撮影)

世界大会は7人制で、ルールは一般のラグビーとほぼ同じ。ラグビーは体が激しくぶつかり合い、パスは後方のみに投げられる。相手が近づく音も味方の声も聞こえないろう者には不利な競技と言える。

それでも「やりたい」と有志が全国から集まり、日本でデフラグビーの活動が始まったのが1994年。世代交代した現在、日本聴覚障がい者ラグビーフットボール連盟には20人余りが選手登録する。

◆「デフのイメージを変えたい」

岸野楓(かえで)主将(28)=富士通=は父親が指導者だった影響で小学生の頃からラグビーに親しみ、早稲田大ラグビー蹴球部で聴者の部員たちと汗を流した。

練習するデフラグビー日本代表の岸野楓選手(中)=10日、横浜市で(池田まみ撮影)

日本代表12人のうち、学生時代からの経験者は自身を含め5人。「自分たちには聞こえないのが当然。その中でできることをやっていく。経験が浅い人には視野を広くしてアイコンタクトするよう伝え、成長している」と話す。

帝京大ラグビー部出身で大学選手権にも出場した大塚貴之選手(34)=クリア=は、聞こえないために周りの支援に頼らざるを得ない自分が「嫌だった」という。

中学時代に本格的にラグビーを始め、仲間と支え合うことで「誰かの役に立つと実感できた」と振り返る。今大会では激しいスポーツに取り組む姿を多くの人に見てもらい、「デフのイメージを変えたい」と語る。

大会には...

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