
窓口時間の短縮を知らせる大田区のホームページ
午後5時ごろまでが多かった自治体の窓口受付時間を、「4時半まで」などに短縮する動きが加速している。全国で約17%の区市町村が導入し、少なかった東京23区でも、大田区が来年4月から午前9時~午後4時半にする。働き方改革と市民サービス向上を掲げる自治体が多いが、専門家は「時間設定だけでは実現しない」と指摘する。(橋本誠)
JR蒲田駅前の大田区役所本庁舎。10月上旬に訪れた61歳男性に窓口短縮について尋ねると、「働き方改革。今はみんなそうでしょ」と答えた。子どもと訪れた34歳女性も「問題ない。保育園の手続きも電子申請だった」と話した。
現在午前8時半~午後5時の受付時間は、60分短くなる。本庁舎や特別出張所が対象で、図書館、スポーツ施設、保育園などは変わらない。職員の勤務時間は午前8時半~午後5時15分のままで、電話対応時間も変更しない。

来年4月から窓口受付時間を短縮する大田区役所=同区で
区によると、受付時間と勤務時間がほぼ同じのため、閉庁間際の対応が困難で時間外勤務が恒常化。一昨年度には超過勤務が月45時間を超える職員が前年度より2割以上増えた。人手不足が広がり採用試験の申込者が減る中、時間外勤務の人件費は増え続けている。
一方、手続きの3割はオンラインで可能に。コンビニ店での証明書交付が昨年度までの3年間で1・8倍に増え、窓口交付は2割減った。朝夕30分の来庁者は全体の1割にとどまるため、この時間帯の短縮を決定。空いた時間を対面支援や政策立案、労務環境改善に充てるという。
経営企画部企画課の臼井正一課長は「サービスの質のため、職員の心身の状態を保たなくてはいけない。これまでは業務に必要な知識も時間外で得るしかなかった」と説明。「少ないが『不便になる』という区民もおり、しっかり説明したい」と述べ、コンビニでの証明書交付手数料引き下げなども進めている。
都内では、墨田区が昨年12月から一部窓口の受付時間を午...
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