図書館司書の資格を持つ東京新聞・谷野哲郎記者がお薦めの場所と本を紹介します
それは至福のひとときだった。たっぷりの熱い湯につかって汗を流した後、コーヒー牛乳を片手に本のページをめくる。夏の日の午後。天井の扇風機が回る。日々の疲れがゆっくりほどけていった。

2階建ての大きな本棚がロビーにある東京浴場=東京都品川区小山で(田中健撮影)
ここは銭湯だというのに、高さ6メートルの巨大な本棚がある。階段で2階にも上がれ、1人で座ってこもれる空間もある。案内してくれた三木才代(みつよ)さん(40)が「まるで秘密基地のようだと、多くのお客さまから好評をいただいております」と話した。

約7000冊の漫画などが読める東京浴場=東京都品川区小山で(田中健撮影)
蔵書は約7000冊。「手軽に読んでほしい」という思いから主に漫画を置いている。名作、新作、いろいろあるが、やっぱり、ヤマザキマリさんの「テルマエ・ロマエ」は外せない。1日平均500~600人、月平均で1万2000人以上が訪れる人気店だ。

大きな樽の水風呂が人気の浴室=東京都品川区小山で(田中健撮影)
実はここは2019年に一度閉店して...
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