捨てられるだけ…もったいない ワインのコルクを「RE」 障害者が価値を高めて、自立も支援する「天使」

〈坂本光司さんと歩く「いい会社を探して」〉RE機構 50年間にわたり全国8500社を見て回り、いい会社を世に広める活動を続けている「人...

ソフトウェア Mar 23, 2026 IDOPRESS

〈坂本光司さんと歩く「いい会社を探して」〉RE機構

50年間にわたり全国8500社を見て回り、いい会社を世に広める活動を続けている「人を大切にする経営学会」の坂本光司会長(元法政大学大学院教授)。社員や顧客など会社に関わるすべての人を大切にする会社は、業績も良いと説きます。記者が坂本さんに同行して、きら星のごとく輝く会社や経営者を随時紹介していきます。

◆コルクの選別は目が不自由な人にも適した仕事だった

「今日は、難病をおして障がい者支援を続ける女性の物語です」。そう話す「人を大切にする経営学会」会長の坂本光司さんと東京スカイツリーに近い墨田区曳舟に向かった。

製品作りなどについて話すNPO法人RE機構の清野真里恵理事長=東京都墨田区で(木戸佑撮影)

ビル1階の一室にNPO法人「RE機構」がある。REとはリデュース(ごみを減らす)、リユース(ごみの再使用)、リサイクル(ごみの再利用)の3REに由来するが「単純に『もったいない』という気持ちから始めた」と清野(せいの)眞里惠理事長(70)は説明する。

清野さんが機構を設立したのは2004年。当初は使い捨てカメラから回収した乾電池のリサイクル、その後、規格を外れた板を有効利用した地図パズルを作った。地球にも、人にもやさしい仕事で障がいのある人たちの働く場を広げた。

回収コルクを使った製品づくりに励む障がい者施設の入所者

ある時、ワイン栓などのコルクが廃棄されるままなことに目を付けた。コルクはワインとシャンパンでは形状が異なり、中にはプラスチック製もある。再生品を作るにはそれらを選別する必要があったが、形状も材質も手の感触だけで選別できるため、目が不自由な人にも適した仕事だった。

ただ、回収作業は予想外に大変だった。ワインが毎日、何本も開けられる大手ホテルに頼み、電車で通っては大きなごみ袋で運び出す。実は清野さん自身が難病を抱えていた。

◆バリキャリからの転身…難病の発症に直面して

30代前半まではキャリアウーマンの先頭を走るような存在だった。女性だけの広告会社を立ち上げたり、女性向けの製品開発を手がけたりと数社で活躍した。

しかし──。出産のストレスなどから多発性硬化症という難病を発症。以来、3週間に1回、つらい治療を受ける生活を続けている。困難に直面して、障がいのある人を支援する側に立つことを決断したのだった。

コルクで作られたカレンダーや内装材、舗装材などの製品=墨田区で(木戸佑撮影)

コルクの運搬作業は誰かに頼らざるを得なかった。ワイン...

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