羽田空港で1月末、現金1億9000万円が奪われかけた強盗未遂事件の数分前、男性のバッグを盗もうとしたとして、警視庁は2日、窃盗未遂の疑いで、20代の男3人と少年1人を逮捕したと発表した。同庁は、強盗未遂事件への関与や4人に指示した人物がいないかを調べている。
逮捕されたのはいずれも職業不詳で、住居不詳の小山義翔容疑者(20)、東京都町田市の菅森陽月(ひづき)容疑者(22)、同市の栗原大雅容疑者(20)と同市の少年(16)。

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逮捕容疑は1月30日未明、仲間と共謀し、羽田空港第3ターミナルの駐車場で、20代男性が持っていたパソコンなどが入ったボストンバッグ2個を盗もうとしたとされる。認否は明らかにしていない。逮捕は1日付。
同庁暴力団対策課によると、4人のうち1人がバッグを持ち去ったが、男性が数メートル追いかけると、バッグを落として車で逃走した。
この数分後、同じ駐車場で、香港に運ぶ1億9000万円を持っていたグループが襲撃される強盗未遂事件が起きた。この事件で逃走に使われた白色のプリウスが神奈川県厚木市で発見されたが、窃盗未遂事件の逃走車両と酷似していた。

警視庁東京空港署に移送される、羽田空港での強盗未遂事件で逃走に使われた車両=2月10日、東京都大田区で(木戸佑撮影)
4人は地元が同じで知人同士。防犯カメラなどの捜査から特定したという。警視庁は1億9000万円の運搬に関する情報を事前に入手していたが、対象を取り違えてバッグを盗もうとしたとみている。
1億9000万円を持っていたグループのうち、2人が襲撃された後に香港へ渡航したところ、現地で約5100万円を奪われた。地元警察は2人のうち1人が内通者とみて、別の男らとともに逮捕した。
羽田空港の事件の約2時間半前には台東区東上野でも、香港に運ぶ予定の4億2000万円が盗まれる事件が発生した。暴力団員らが逮捕、起訴されている。
羽田の強盗未遂と上野の事件の被害者は、金の取引などで得た金を運ぶ途中だった。警視庁は、香港の事件を含めて、関連を調べている。(戎野文菜)

