
真島教授(右端)、大川教授(左端)と学生ら=いずれも東京外大で
水俣病が公式確認されて今年で70年。水俣を撮り続けてきた写真家が捉えた水俣病患者や家族、土地の写真展が13日まで、東京外国語大(東京都府中市朝日町3)で開かれている。時を超え、国を超えて水俣病が発する問いを考えようとの試みで、学生と写真家らが対話するイベントも企画されている。(石原真樹)
展示は、熊本県水俣市で水俣病が公式確認されたときの「1号患者」とされた少女を写した作品や、胎児性患者や漁師の姿、患者運動の様子など、1960年代から近年の写真まで幅広い。今年4月に刊行された、写真家のアイリーン・スミスさんや芥川仁さん、桑原史成さんらの共同写真集「水俣病からあなたへ」(リトルモア)から選んだ42点だ。
企画したのは同大大学院総合国際学研究院の真島一郎教授(文化人類学、64)。旧知の熊本大の研究者に共同研究に誘われて2022年に初めて水俣を訪問し、以来、何度も通って人脈を広げた。
その一人が、共同写真集を手がけた一般社団法人「水俣・写真家の眼」事務局の奥羽香織さん。写真の保存と活用に取り組む団体で、水俣の問いを未来に伝えるために思案を続ける姿勢に感銘を受けた。
同僚の大川正彦教授(政治学、61)に声をかけ5月から計5回、水俣関連のドキュメンタリーを見て意見を交わす勉強会を開き、学...
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