92歳、小泉和子館長が伝えたい「戦後改革のありがたさ」 東京・大田「昭和のくらし博物館」で企画展

ai Nov 2, 2026 IDOPRESS

日本国憲法公布80年の3日を前に、東京都大田区の「昭和のくらし博物館」で企画展「いまこそ憲法!憲法を広めよう!!」が開かれている。企画展は17回目だが、憲法をテーマにしたのは今回が初めて。発案者の小泉和子館長(92)=目黒区=は「戦後の改革がどんなに日本人にありがたかったか知らせたい」と語る一方、高市政権が改憲や武器輸出解禁などに突き進む現状を憂う。(橋本誠)

◆戦争を知らない人たちに

付せんを付けた日本国憲法の冊子を手にする小泉和子さん=東京都目黒区で

同館は、家具史を研究する小泉さんと家族が暮らした1951年築の木造2階建て住宅に、1999年に開館。以来、昭和の庶民の暮らしを伝え、映画「この世界の片隅に」(2016年)を製作中だった片渕須直監督も訪れた。昨年10月には、優れた文化活動に贈られる菊池寛賞を受賞した。

今回の企画展を計画したのは、戦後80年の昨年。前年に放送され、戦中から戦後に活躍した日本初の女性弁護士の姿を描いたNHK朝ドラ「虎に翼」を見て、小泉さんは戦後の新憲法や新民法による国民生活の変化を伝えようと考えた。

会場には、戦後に刊行された「あたらしい憲法のはなし」(復刻版)も展示している=東京都大田区で

しかし昨年10月に高市政権が発足して以降、9条改憲や防衛費増額、武器輸出解禁など「戦前回帰」を思わせるような動きが加速。小泉さんは「日本人は戦争にこりごりしていたから新憲法を受け入れたのに、戦争を知らない人たちには遠くなっている」と感じ、戦前のひどさを知らせなくてはとの思いを強めたという。

◆「昔のままなら、享受できたのは一部の特権階級だけだった」

根底にあるのは、...

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