「見る」ための道具に宿る記憶 鈴木のぞみ展「Looking Through Glass ─ガラス越しの眼差し」〈美術評〉タカザワケンジ

ai Sep 28, 2026 IDOPRESS

日本では、長く使われた道具や器物が100年を経ると「付喪神(つくもがみ)」という妖怪になると考えられてきた。室町時代に成立した「百鬼夜行絵巻」の系統には、鍋や釜といった生活道具、琴や琵琶のような楽器に手足や顔が生えた付喪神たちが行進する姿が描かれている。

鈴木のぞみ展より「グラフォスコープ」

東條會館写真研究所で開催されている鈴木のぞみ展「Looking Through Glass─ガラス越しの眼差(まなざ)し」には、100年を超える古い道具が作品に使われている。それらは付喪神になっているのだろうか。

鈴木は写真を用いる美術家である。...

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