ボクシング元日本女子フェザー級王者の若狭与志枝(花形)が、次戦となる同級王座決定戦(9月15日、後楽園ホール)で得るファイトマネーの一部を熊本地震の被災地支援に充てる。

「拳の力を熊本へ」と語る若狭与志枝=横浜市の花形ジムで
熊本に縁があるわけではない。地震のニュースを見て、胸が苦しくなった。同じころ、王座決定戦の話が進んでいた。
「自分がリングで闘う力と熊本のことがリンクした感じ。何かしたいと思った」
そこで考えたのが、ボクサーである自分にしかできない形での支援だった。
現在、週5日、横浜市内の郵便局でバイクに乗って配達の仕事をしている。だが、熊本へ送るのは、その給料からではない。リングに上がり、闘って手にするファイトマネーの一部だ。
当初は試合のチケットを売った代金を寄付することも考えた。しかし、それでは「みんなからもらっているお金」で、自分が生み出したものではないと感じた。ファイトマネーにこだわったのは、闘う力を熊本につなげたかったからだ。

練習前にバンデージを巻く若狭与志枝=横浜市の花形ジムで
「これは私にしかできないことだと思った。リングに上がって闘う、その力が熊本に届いてほしい。私の力は小さいけど、一人でも多くの人が知るきっかけになれば、大きな力になっていく」
思えば、ボクシングを始めたきっかけも震災だった。2011年の東日本...
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