
これまでの上原寄席のプログラムなどをまとめた資料
東京都渋谷区上原地区で続いてきた「上原寄席」が15日、130回目を節目に44年の歴史に幕を下ろす。世話人の高齢化が主な理由で、立ち上げに関わった会長の三橋勝郎さん(88)は「本当は続けたいが、やむを得ない」と無念をかみしめながら、終演例会の準備を進めている。(宮畑譲)

過去の資料を並べ、上原寄席への思いを語る三橋さん
地域でつくる寄席だが、素人が芸を披露する場ではない。人間国宝・五街道雲助(くもすけ)さん、柳亭市馬さん、柳家三三さん…一線で活躍するプロの落語家を呼び、コミュニティー施設などで会を続けてきた。
三橋さん自ら「東京かわら版」などを読み出演を依頼。ベテランだけでなく、売り出し中の若手にも声をかけた。これまでの来場者は約8100人、出演者は落語家を中心に約150人に上る。
三橋さんは33歳から、共産党の渋谷区議として8期連続32年務めた。当初は地域の敬老館を夜間も有効利用するため、落語会を開くことを思い付いたのがきっかけ。1982年のことだった。

2015年11月の100回記念であいさつする三橋勝郎さん=東京都渋谷区で(三橋さん提供)
区議の活動の一環として始めた側面もあったが、あくまで「地域の人に楽しんでもらう」ことが目的だった。75歳で現在住んでいる東京都国立市に引っ越した後も約1時間半かけて渋谷に通い、寄席の運営に携わってきた。
落語の魅力を「庶民の心、喜怒哀楽を面白おかしく表現できる」と語る。一方で、長く会を続けてこられた秘訣(ひけつ)に...
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