2024年1月の能登半島地震と同年9月の豪雨による海洋環境の変化を学ぶ子ども向けのイベントが、東京都渋谷区の国連大学であった。現地の専門家らが、災害による魚類への影響などを解説。夏休みの小学生らが、能登の現状を知り、自分たちにできることを考えた。(中川紘希)
石川県能登町の自然体験施設「のと海洋ふれあいセンター」職員の荒川裕亮さんが、研究対象である、ウナギのように細長く吸盤状の口が特徴の「カワヤツメ」について紹介。

町野川のカワヤツメ(荒川さん提供)
先端に鉤(かぎ)を付けた棒状の漁具を用いる伝統的な漁法が伝わり、かば焼きにして食べる文化もあるという。日本では日本海側の島根県以北、太平洋側の千葉県以北に分布するが、気候変動や河川改修による環境悪化で国の絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。
荒川さんは災害後の2025年に実施した調査で、地元の町野川の上流部において、幼生のカワヤツメが確認できなくなったと報告。「豪雨によって、生息地としていた泥と個体が流されてしまったことが考えられる」と話した。
さらに地震によって地面が隆起した影響で、水面から堰堤(えんてい)までの高さが20センチから1メートル程度に拡大したと説明。能登の魚の3分の2が川と海を行き来しているとも語り「産卵のために川に戻る魚が遡上(そじょう)できなくなっている恐れがあり、調査を進めている」と語った。
来場した東京周辺の親子連れら約350人に...
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