明治安田生命が2027年4月から70歳定年 金融大手では初、シニア活躍で競争力向上へ

ai Oct 12, 2026 IDOPRESS

〈ビジネス最前線〉

シニアの意欲や能力に応じた働き方を支えるため、企業の環境整備が進んでいる。明治安田生命保険(千代田区)は来年4月、大手金融機関としては初めて、全職員の定年を現行の65歳から70歳へ延長する。豊富な経験を持つシニア層の活躍と若手の躍進を両立させ企業価値向上につなげる考えだ。(砂本紅年)

◆シニア活躍のため段階的に改定

70歳定年制の導入を控え、年度内に満64歳を迎える約200人を対象に研修会を開いた。テーマは「キャリアの棚卸し」。グループワークでは、「最初から諦めず、『やるにはどうすればいいか』を考えた」「責任のある役職についた時、猛勉強して仕事を回した」など、実績や培った強みを振り返った。

70歳定年制を控え、キャリア研修を受ける明治安田生命保険の職員=江東区で

シニア活躍推進に向けた制度は、段階的に改定してきた。2015年、定年前に管理職を外れる「役職定年」を廃止し、2019年度には定年を60歳から65歳へ延長。2021年度には定年後の再雇用嘱託で70歳まで働ける仕組みを整えた。労働組合の了承を得た上で、来年度から本格的に70歳定年制へと移行する。

新たな制度では、退職金は原則、70歳の定年時に支給。希望すれば65歳など任意のタイミングで一度退職金を受け取り、その後嘱託として働くことも可能だ。確定拠出年金(DC)の加入期間も最長70歳へと引き上げる。

65歳未満と同等の職務を担う場合、給与水準を維持した正規職員の総合職として勤務できる。週3~4日勤務や短時間勤務も選べる。職務や役割に応じて給与が決まるため、年齢のみによる自動的な昇給はないが、60歳以降も年齢のみを理由に給与が下がることはなく、職務や役割が拡大すれば昇給の可能性もある。

◆長年の経験が価値を発揮

研修後、今後について聞いたアンケートでは、約7割が「現職務でのさらなる役割発揮」と回答。65歳以降も上位職への登用機会があるため、管理職や専門スタッフ職を目指す意欲的な回答もあった。

再雇用嘱託...

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