高田渡とお酒にまつわる話は枚挙にいとまがない。父は回遊魚のように吉祥寺の街を、酒場を本人いうところの見回りしていた。なかでも長い付き合いだったのがいせや総本店だ。

吉田類さん(左)と筆者©BS-TBS「吉田類の酒場放浪記」
職人さんが串打ちしている開店前に立ち寄ってそのまま夕方頃まで居座る、などということも日常的だったと聞いている。父はついぞ携帯電話なるものとは無縁の人生でしたが、どういった経緯か仕事の依頼の電話がいせやにかかってくることもしばしば。家にはいせやさんからお歳暮やら届くなど、単なる店と常連という関係を超越していたのでしょう。話によれば父もまたその父、つまり私の祖父の高田豊に連れられて子供の時分にやって来たというのですから付き合いは親戚なみといえなくもあり...
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