防災庁 11月発足 期待する役割は? 品川で講演、専門家9人が課題訴え 「平時から予算つけて」「町内会とNPOつなげて」

チップテック Sep 7, 2026 IDOPRESS

平時の耐震化や防火対策で即死を減らすよう訴える山口芳裕さん=いずれも品川区で

政府が新たな組織として設置準備を進める「防災庁」に期待する役割は-。災害現場を知る専門家9人が、11月に発足する防災庁への提案などを書籍『防災行政』(イマジカインフォス)にまとめた。刊行記念の講演会を東京都品川区内で開催し、大規模災害が頻発する中、行政が力を入れるべき課題をそれぞれの専門分野から訴えた。(神谷円香)

「災害が起きてから、1人でも多く救うのも重要な役割。しかし、平時から予算をつけて安全なまちをつくる方が、はるかに多くの命を救うことになる」。防災の日(9月1日)に合わせて開かれた講演会で、著者の一人、災害医療に詳しい国際医療福祉大の山口芳裕特任教授は強調した。

関東大震災や阪神大震災、東日本大震災といった過去の大規模災害では、死者の8割は火災や建物倒壊、津波などによる直接死(即死)だったという。日本の災害医療はこれまで、即死を免れた人をいち早く救出...

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