「自転車も彼も戻ってこない」「私たちをいつも助けてくれた」…足立の暴走で2人死亡　知人に悲しみ広がる

東京都足立区の国道で盗難車が暴走し、歩行者ら11人をはねた事故で、男女2人が亡くなった。2人を知る人は突然の死に驚き、悲しみの言葉を口にした。

◆「静かでまじめな人」

亡くなった無職杉本研二さん（81）は同区の2階建てアパートで1人暮らししていた。階下に住む高田博文さん（83）は「彼は2、3カ月前に引っ越してきた。おれが家の前で育てているコスモスを見て『きれいな花だね』とほめてくれた」と振り返る。おとなしい印象で、いつもモスグリーンの自転車に乗って出かけていたという。「事故の後、自転車も彼も戻ってこない。本当に死んじゃったのかよ」

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近隣の無職男性（74）は「彼はつつましく暮らしていた。なぜ亡くなったのか、驚きしかない」と困惑した表情を浮かべた。

近所に住む60代の主婦も「よく自転車で出かけていたイメージ。静かで真面目な人だった」と話した。

◆ルームシェア仲間にとって頼れる存在

亡くなったもう一人の...

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